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なんとなく選んでいませんか?キャスターの種類はこんなにあるのです

DIYで家具などを自作している人が増えているようです。キャスター付きの家具などを作る時にキャスターの種類と用途をご存知でしょうか?実は、キャスターは驚くほど種類がたくさんあります。重いものや強度など用途によって使い分けが必要です。

DIYの豆知識 キャスターの種類と用途

最近、はやりのDIY、様々な家具などを作っていく中でキャスターを使用することもあるのではないでしょうか?
キャスターにも、様々な種類があるので、知っておくと役立つと思います。

キャスターの種類と違い

一般的なキャスター 車輪サイズや材質ともに種類は豊富

標準キャスター

運搬台車に使用される「中荷重用キャスター」です。
車輪はゴム素材とウレタン素材がを中心に使用されています。
そのほか、家具などに付けられているデザインキャスターもあり、このような標準キャスターはJIS規格に基づき製作されているのでどのメーカーでも互換性があり、保全面でも優れています。

椅子に使用されているキャスター

椅子用ウレタンキャスター

椅子に使用されることが多く、フローリングの床を傷つけにくいウレタン巻きの双輪キャスターです。
サンワサプライ製のほとんどの椅子に使用されています。
コンクリートなどの硬い床には不向きです。

重荷重対応キャスター

重荷重用プレスキャスター(標準)

重荷重対応のために設計されたキャスターです。
一般の標準キャスターと違う部分は、金具板厚・旋回部・車輪幅です。
車輪サイズも50、65、75、100、130、150、200mmと種類豊富。

重荷重用キャスター(鋳物製)

鋳物製はプレス製に比べ、車輪サイズの種類が多いので細かな選択ができます。
車輪サイズはゴム製のものは18種類(100~300mm)、ウレタン製のものは14種類(100~300mm)。

低床重荷重用キャスター

一般のキャスターに比べ、取り付け高さが低いものです。
車輪系は小さくても、重荷重に耐えることができます。
重荷重で長時間固定されても、ほとんど変形しません。

低床超重荷重用キャスター

「超」重荷重用に設計されたキャスターです。
取り付け高さが低く、車輪径が小さい。
材質が対磨耗性で、高分子キャストポリアミドナイロンのものです。

超重荷重用キャスター

「超」重荷重用に作られたキャスターです。
標準のキャスターに比べると、同じ車輪径でも高荷重に耐えられるという特徴があります。
車輪の材質は耐摩耗性、高弾性の高分子キャストポリアミドナイロンです。

超重荷重用双輪キャスター

超重荷重用の「双輪」のキャスターです。
車輪は高荷重ウレタンで、5トンや7トンなどの超重量級向けになっています。

衝撃を緩和、運搬による擦り傷や騒音を減少

コイルスプリングキャスター

スプリングを使用して衝撃を緩和、運搬による擦り傷や騒音を減少させます。
始動抵抗も減少するので、スムーズな走行性のキャスターです。
※支持金具の中心線上にスプリングを配置するセンタースプリングキャスターや、最大時速20キロまで対応可能の高速センタースプリングキャスターなどもあります。

ショックアブソバー付きキャスター

アブソバーとはオイルダンパーのことで、振幅減衰が良いので緩衝材として使用されたキャスターです。
精密機器や部品の運搬に最適なキャスターです。

タイヤを使用しているキャスター

ゼロプレッシャータイヤスプリングキャスター

緩衝金具を使用するだけでなく、車輪自体にも緩衝能力を持たせるために高弾性のゼロプレッシャータイヤを組み合わせたキャスターです。
ゼロプレッシャータイヤは中空構造のタイヤで、パンクの心配もありません。

空気入りタイヤキャスター

タイヤ内の空気圧利用で、悪路や段差に対しての衝撃をやわらげるキャスターです。
通常の自動車や自転車、農耕用機器に使用されているタイヤと仕組みは同じです。

ノーパンクタイヤキャスター

空気入りタイヤより許容荷重が大きく、パンクの心配がないタイヤです。
空気調整などのメンテナンスが必要ないメリットがありますが、その分緩衝は劣るデメリットがあります。
緩衝のクッション性はゴム自体の弾性にかかっているキャスターです。

発泡ウレタンタイヤキャスター

空気入りタイヤに近い弾力性を持ち、なおかつパンクしないことを両立したキャスターです。
タイヤが発泡ウレタンで成型されているので、ソリッドゴムの車輪より衝撃吸収します。

使用環境用に作られたキャスター

ステンレスキャスター

芯金、旋回部、車輪ベアリングにステンレスを使用することによって、耐食性や耐水性に優れたキャスターです。
使用されるのは、食品・薬品・化学工場などです。

ナイロン車輪付きキャスター

低音から高温までの作業下を考慮し高温対策、耐摩耗性、耐油性に優れたキャスターです。
低床重荷重用や中荷重用などの種類もあります。

耐熱樹脂車輪付きキャスター

耐熱性はナイロン車輪より優れており、-50~260℃まで(15分程度の短時間)適応するキャスターです。
連続1時間使用は-30~230℃に耐えられます。
塗装ライン台車や製菓・製パン業のオーブン台車などに使用されます。

静電防止キャスター

電子部品の運搬やクリーンルームの運搬などに静電防止のキャスターです。
帯電防止材料が接地面のみの表面処理だけでなく、素材自体に均一に混入されているので摩耗による性能低下は通常ありません。
中荷重用、低床重荷重用、緩衝を加えたキャスターもあります。

抗菌ウレタン車輪付きステンレスキャスター

衛生的な環境を求める際に使用されるキャスターです。
抗菌素材を混入したウレタンを使い、金具も腐食に強いステンレス製です。

騒音対策プラキャスター

金具がプラスチック製のキャスターです。
軽量か中荷重用の台車に使用されます。
音が静かというだけでなく、軽く押せるというメリットもあります。

騒音対策プレスキャスター

金具は金属(鉄)製で、静音を求めつつもキャスターをハードに使用する可能性がある場合に使用します。

普段何気なく使用しているキャスターですが、こんなに種類があったとは驚きですね。
DIYでどこかに付ける際は、種類をよく選んでから付けると良さそうです、

お手持ちのキャスターはどの種類かチェックするだけでも、楽しいですよ。

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